立ち読みコーナー
目次
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第一章 連行された戦利奴隷
第二章 マゾ性奴のルーツを求めて
第三章 少女奴隷の艱難
第四章 愛奴お目見え儀式
第五章 牝犬巡礼
第六章 完全なる服従
エピローグ
第一章 連行された戦利奴隷

   1

 バヌー帝国の首都ヌメハレ近郊の空軍基地に、その日一機の大型輸送機が着陸した。機体のハッチが開くと小銃を構えた四、五名の兵士が左右に立ち、中にいた若い女性の群れを追い立ててタラップを降りさせた。
 機内から現われた女性たちは全部で四、五十名もいたが、ほぼ全裸に近い姿で乳房も尻も剥き出しであった。みな一様に番号札付きの首輪をはめられ、両手両足を革枷で拘束されている。足枷は長さ三十二、三センチの鎖によって左右を繋がれ、手枷は首輪の後ろでリングに留められていた。これらの処置が俘虜たちの反抗や逃亡を事前に防ぐ目的のものであることは言うまでもないだろう。
 一方、腰の周囲と股間には金属製のベルトがかけられていた。それで女性たちは性器の露出を何とか免れていたが、実用的にもこのベルトは護送の途中で兵士たちに犯されるのを防ぐ貞操帯の役目を果たしていたのである。
 そんな虜囚姿の女たちが乳房や尻を揺らしながらぞろぞろとタラップを降りてくる眺めは、周囲にムンムンと立ちこめる女臭とともに異様で生々しい卑猥感に満ちていた。
 この女たちはロメ王国から連れてこられた戦利奴隷であった。
 バヌー帝国は近頃ロメ王国を征服し、直轄領としたのである。
 それ以前に二国はいったん不可侵条約を結んだが、締結後一カ月もしないうちにバヌー帝国が一方的に破棄し、王国に向かって侵攻を開始した。戦いは一週間で決着がつき、ロメ王国は首都の宮殿を包囲されて無条件降伏の白旗を掲げた。もともとバヌー帝国は王国への領土的野心を持っていて、条約を結んだのは相手を油断させるために過ぎなかったのである。
 また、帝国が侵略戦争を行なったもう一つの目的は、美人揃いで知られるロメ王国の女性たちを奴隷とすることであった。そこで、首都の征服が完了すると早速奴隷狩りが始まった。占領地での女肉徴発をもっぱらの任務とする、バヌー帝国群の特殊部隊――アマゾネス連隊――の女性兵士が数人一チームとなって民家を一軒一軒しらみつぶしに捜索し、若く美しい娘や人妻を見つけると片っ端から占領軍本部に連行するのであった。
 狩り出された女たちはそこで容貌や肉体の検査を受け、A・B・Cのランク付けをされる。そのランクに応じて駐留軍の将校や兵士たちに分け与えられ、彼らの慰み物にされる。そして大部分の者はそのあとバヌー帝国に連れていかれ、奴隷市場で売られるのであった。
 こうしてロメ王国の征服とともに何千人もの女が戦利奴隷としてバヌー帝国に連れてこられたので、今回のような奴隷輸送はそれ自体決して珍しいことではなかった。
 しかし、貞操帯をはめられたこの一団が他の奴隷たちと異なるのは、彼女たちがすべて貴族の子女であるという点であった。
 バヌー軍の最高司令官であるファルケン将軍はロメ王国侵攻に先立って、王国貴族の子女の中で特に容貌に優れている者のリストを秘密裏に作成しておいた。そして、相手を無条件降伏させると王国首脳にリストを突きつけ、その者たちを出頭させるように迫ったのである。
 もちろん、召喚に応じて出頭すれば奴隷にされるのは火を見るより明らかであった。リストアップされた娘たちが苛酷な運命から逃れたいと希うのは当然であろう。
 しかし、逃亡や潜伏を試みることはほとんど不可能であった。なぜなら、占領軍当局によって、もし本人が出頭しなければ家族の者を捕らえ、見せしめに処刑するという通達が出されていたのだから。
 それでほとんどすべての者が期日までに泣く泣く出頭し、奴隷の身分にされることを受け入れた。
 こうして高貴な雰囲気と洗練された美貌を持つ貴族の子女たちは、極上の奴隷として貞操帯で秘部を大事に守られながら異国の地に連れてこられたのである。
 娘たちは輸送機から降りてくると、首輪に吊るされた番号札の順に整列させられた。すでに地上には彼女たちを引き取る小隊が待ちかまえていた。奴隷を管理する特殊部隊で、占領地で奴隷狩りに従事するアマゾネス連隊と同系統に属していた。将校も兵士も全員女性で、指揮は金髪のミランダ大尉が執っていた。
「特A奴隷四十八名の搬送完了。引き継ぎを願います」
「了解。四十八名受領確認」
 輸送機の護送責任者である男性中尉がミランダ大尉に敬礼しながら報告すると、彼女も答礼して受領を確認した。
 女性部隊に管理を移行された娘たちは二台の護送バスに分乗させられた。窓を金網で覆われた二台のバスは前後をジープに挟まれながら首都メルハレの中心部に向かい、一時間後には奴隷収容センターへ到着した。
「全員降車! 整列! 前へ進め!」
 収容センターの中庭に女性兵士の甲高い命令が響き、囚人たちはバスから建物へ向かって二列縦隊で行進させられた。
「ぐずぐずするんじゃない!」
 ――ピシーン!
「ひゃうっ!」
「さっさと歩け、奴隷ども!」
 ――ピシーン!
「うひいっ!」
 列のあちこちで女性兵士の発する甲高い罵声、柔肌に炸裂する鞭の音、そして哀しげな悲鳴が上がった。女囚たちを追い立てる兵士のうち七、八名は銃を構えて不測の事態に備えていたが、残りの十数名は革鞭をふるって無防備な裸体を打ち懲らしながら行進を督励した。
「ほら、きちんと並んでお歩き!」
 ――ピチィーン!
「うひゃーっ!」
 部隊を指揮するミランダ大尉も兵士たちの暴虐を止めるどころか、率先して鞭をふるった。彼女は先頭集団の娘たちをランダムに打って歩みを急がせ、奴隷収容センターの建物内に追い立てていった。
「お入り。一匹ずつよ」
 ミランダ大尉は奴隷たちを人間として扱わず、まるで犬か家畜ででもあるかのように命令を伝えた。ロメ王国の高貴な血筋を承けて深窓に育ってきた令嬢たちにとって、畜生呼ばわりされることほど屈辱的で無念なことはなかっただろう。
 だが、実際に彼女たちは家畜に等しい存在であったのだ。肉体を素っ裸に剥かれて乳房も尻も丸曝しにし、首輪・手枷・足枷、さらには貞操帯などの拘束具をはめられている。それらの拘束具は娘たちから人間の尊厳や矜持を奪い取り、まさしく家畜としての卑しさを肉体に付与しているのであった。