立ち読みコーナー
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ある地方に伝わるレイプ婚の風習
 Yは、私が強姦魔を撃退してきたと知ると「えっ」と蒼ざめたような顔になり、さらに警察に通報しようとする私を「いや、島の社会は狭いから波風を立てるのはよくない」とか「とにかく悪いようにはしないから」と、通報させないようにしました。
 私はパニックに陥り、警察に行くのも諦めてやみくもに走り出し、部屋の引き戸に鍵をかけて、戸につっかえ棒をしてから眠りました。そして深夜に目が覚めると異常な物音が聞こえてきたのです。
 ガタガタガタガタッ!
 次の瞬間、入り口の戸のつっかえ棒が弾け飛びました。
「イヤアアアッ!」
 頭を抱えて蹲る私に、たちまち四方から手が伸びてきたのです……。